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9 volta

​第9話

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ルッカ料理学院での課外授業。新メンバーとの出会い。

ルッカ料理学院(4週間の短期講習)に入学して、初めての課外授業の日。

今回、お世話になっている『ルッカ・イタリア料理学院』の入学を決めた理由のひとつに、

厨房での実習の他、様々な食文化を勉強出来るカリュキュラムが組まれている事。

それに私は魅了された。

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新メンバーのえっちゃんが加わった料理実習風景。

留学前に、色々なイタリア関連の留学コーディネート会社の資料を取り寄せし検討した結果だった。

食文化を堪能する事(胃袋でイタリア全土を制覇したい)が目的だったので、

本当に、ルッカの料理学院を選んで良かった!

本当に、そう思う。

留学先を紹介してくれた、東京にある会社。㈱文流。

日本人がイタリア料理を学ぶ為に、自らイタリアで料理学校を開設した。

㈱文流の西村会長との出会いが、私が、イタリアーナ(イタリア女性)になるべく近道へ誘ってくれた一人。

素晴らしい人柄の西村会長。

長期にわたり、日本とイタリアの文化交流の架け橋をしている会長は、

イタリア政府から大騎士の称号を授かっている程凄い人。

でも、おちゃめで素敵な紳士です。

素敵な人ほど、決して威張る事なく、謙虚で前向き。

西村会長との出会いは、留学番外編で紹介したいと思っている。

日曜日。課外授業は、日本人の生徒(私を含めて6名)。

そして通訳さんが同行してくれた。

課外授業の前日深夜、

学院の6人目の新メンバーと初対面の日でもあった。

大阪出身のえっちゃん。可愛くて、面白くて、優しいえっちゃん。

えっちゃんとは、学院を卒業した後の、一般家庭のホームステイまで一緒だった。

水の都・ベネツィアで、二人で思い出旅行をした仲。

ベネツィアの二人旅は、またまた好奇心と本能の胃袋が炸裂した旅だった。

初めてのえっちゃんとの対面。

えっちゃんは、災難に見舞われていた。

イタリア到着後、ピサ空港で荷物を待っていたが、荷物が出てこない。

日本では、少ないかも知れないが、イタリアなんかは、よくある?事らしい。

荷物が出てきただけでも、私はラッキーだった。

数日間、着替えや身の回り品が無いらしい。可哀想...。でも、大丈夫!

日本から来たメンバーは、事情を聞いて、えっちゃんをサポートした。

私も、洗面用具や何故か下着(勿論、新品。笑)まで用意して、えっちゃんの部屋をノックした。

『とりあえず、足りないかも知れないけど使って!』

『ありがぁとう!』のんびりとした関西弁で、お礼を言われた。本当に可愛い。

初対面だけど、何かしてあげたい!異国の地イタリアで、そんな結束力がメンバー同士の間で生まれていた。(仲間って素晴らしいわ!)

困った時は、お互い様。古き良き時代の日本人みたい?

助け合い運動は、イタリアでは、当たり前。日本人も見習おう!笑

ルッカの駅から電車に乗って、課外授業の場所へ向かった。

イタリアの鉄道も、まか不思議な事が沢山だった。

日本って本当に便利な国だわ~。

今まで、意識して生活していなかったけど、海外に来ると感じる。

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イタリアの普通列車。トレンタイタリア

イタリアの鉄道に、全部言える事ではないが

列車に、行き先が書いていない。

駅の電光掲示板に、行き先のホームの番号が書いてあるが、

そのホームの番号も、時として急に変更になる場合がある。

(実際、私も経験をした。ローマ空港で、シチリア島行きの搭乗口が急遽変更になった)

耳をよーく済ませてイタリア語で、アナウンスを聞いていないと、

行き先が違う列車に乗り込む事も?ありそうだ。

一番手っ取り早いのは、列車に先に乗り込んだ乗客に、行き先は正しいか?尋ねるのがいい。

日本人がイタリア人に尋ねるのは、異国の地だから何となく理解は出来るが、

帰りの列車で、イタリア人が私達に、

何処行きの列車か?尋ねてきた事がある。

それだけ、イタリア人でも、列車の行き先が書いていない列車に

不安を覚える人もいるのだろう。笑

日本だと書いているのに...。そう思って笑ってしまった。

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ルッカの駅のホームで。

列車で、初対面のえっちゃんとの会話を楽しんでいるうちに、

現地へ到着した。

 スロフード協会の直営店で、古代麦Faro(スペルと小麦)の

紹介や在来種:八列トウモロコシの粉ポレンタを

使った料理の試食会です。

ん~楽しみ。
イタリアの国には、ご先祖様が作ってきた素材を絶やさないよう、

守り続けたり
栽培している生産者を保護しようとする運動をしている人がいます。
イタリアはスロフードの発祥の地。
今回の訪問地は、そのスローフード協会の直営店。
興味深い素材が沢山並んでいるんだろうなぁ~。

 

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お店までの道のり。坂を登りながら進んでいく。

その土地の伝統的な食材や調理法等を守っていこう。


 郷土を愛する気持ちが、強い国イタリア。
22の州から出来ているイタリアという国は、それぞれの土地の郷土料理が必ずある。
州が変わる毎に、様々な調理法のメニューが食べられると同時に、
昔から栽培されていた作物を、絶やさないように使い続ける。

そして、守り続ける。
言葉では簡単に表現出来きるが、伝統や文化を守り続ける為に、
現在様々人達の努力と、沢山の時間がかかっている。
伝統を守る為に、時間を惜しみなく使うイタリアの国の人々。
常に最新の流行を、追い続ける日本人。
便利になる為に、合理的な方法が多い私の住む日本。
日本から来ている私は、イタリアの国が新鮮に映る。

 

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ガルファニャーナの町の風景①

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ガルフャニャーナの町並み② 

自然が山をいくつか乗り越えた場所にあった。 

駅から直営店まで、歩いて向かった。

4月。イタリアの太陽は既に眩しい。
北海道は、まだまだ暖房生活だろうな~。
ホームシックは、想像通り全く無かった。

家族にも、イタリアの太陽を浴びて欲しいな~。

今度訪れる時は、私がイタリアをコーディネートしよう!
その為に、イタリアの国を食べ尽くそう!お昼時、お腹が鳴ってきた

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お店の前でパチリ。

買い物袋には、スローフードのマーク『かたつむり』がついている。

上にぶら下がっているのは、八列とうきび。 

お店に入ると、プロシュートクルード(生ハム)やサラミの香りが胃袋を刺激する。

お店の天井に、大きな生ハムのブロックが吊るしてある。
これは、お店だけではない。

一般家庭にお邪魔した時も、手製の豚の骨付きもも肉が、ど~んと吊るしてある。

豪快な光景が、イタリアのあちこちでみる事が出来る。
イタリアと言ったら、パスタ&ピッザとうイメージがある。
勿論、美味しいが、私がイタリアへ行って感動したのは、ハム系とチーズとワイン。
本場の味は本当に美味しかった。

 

滞在記9話⑧.JPG

ファッロ(スペルト小麦)は、古代麦。

絶滅寸前の麦をよみがえらせた。

右側は、ポレンタ(とうもろこしの粉)

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様々なハムやサラミ。

豚の内臓や血で作ったサラミまで登場。

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生ハムの数種類。

次から次へとご馳走が並ぶ。

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お店での試食会は、数種類のハム系の加工品が沢山。

ファッロと呼ばれている古代小麦(スペルト小麦)、

北イタリア地方で主食で食べられていたトウモロコシの粉(ポレンタ)のタルト等、

アンティパスト(前菜)のオンパレードだった。

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八列トウキビを粉にしたポレンタのブルスケッタや、チーズのブルスケッタ等。

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パフリカのペーストのブルスケッタ。

甘くて美味しい。

お店の主人が、実の愉快な人。

一度見ると絶対わすれない。

大きな身体をゆらし、懸命に私達にメニューの説明をしてくれた。
古代から作られていた作物を、絶やさないようにと、

生産者の為の生産組合を作ったり、様々な取り組みをしている人物。
お店の中には、希少価値の高い加工品が、所狭しと並んでいた。

 

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イタリアと言えば蜂蜜。

イタリアへ来て蜂蜜の美味しさに魅了された。

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オリーブオイルも上質なタイプばかり数品種並んでいる。

イタリア料理にオリーブオイルは欠かせない。

通訳さんを通して、どの商品がいいのか?

私達は、興味深々で質問をする。
オリーブオイル、小麦、バルサミコ酢やワイン、ジャムやチーズ。
あと2ヶ月以上イタリアでの生活をする私には、

少し残酷な店でもあった。
欲しいが、荷物はどうするか?それが悩み所だ。
ここは異国の地・イタリア。

便利な宅急便も無ければ、日本へ送る冷蔵便もない。
日本へは、航空便と船便(郵便局)があるが、

まだ使ったことが無い。
郵便事情は、日本よりも相当遅れているイタリア。

電話一本で荷物を自宅まで取りに来てくれる

日本は、改めて便利な国だと感じた。

 

イタリアの郵便事情は、のちの滞在記でゆっくり語りたい。

涙をのんだ物語が数回あった。

そして、イタリア人の情の深さにも泣いた事もあった。

 

ガルファ町の様子.jpg

食後、村をみんなで散策。

ルッカ料理学院での実習や視察。
一般のイタリア旅行では、決して経験出来ない場所に参加出来る。
訪れた先は、全部ジャンルーカ校長先生の交流がある場所ばかり。
外部研修で訪れた先は、チーズ工場、バルサミコ酢の醸造所。
ワイナリー。肉の加工品所等。どれも美味しく素晴らしい所ばかり
だった。行く先で、一つは何かを買ってしまった。
郵便事情が悪い中。結局、日本へ荷物は、3回送ってしまった。

 

観光土産ではなく、食の勉強の為の買い物。そう心にいいきかせて
イタリアのお店を巡った3ヶ月。
殆どが、自分自身が使う物だった。笑

イタリア留学は、始まったばかり。

 

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