2 volta
第2話

ルッカ・イタリア料理学院での生活がスタ-ト♪
長いフライトを終え、とうとうピサ(有名なピサの斜塔がある場所)空港へ着いた。
イタリア時間では、深夜の11時着。
日本との時差は7時間。まだ3月31日である。
時差ボケなど全く感じずに、ただただ大興奮で気持ちは踊っていた。
飛行機の中では殆ど眠れなかった。
イタリア語を勉強する為、本を持参で乗り込んだが、目を通すだけで頭に入らない。
興奮だけが先行して、寝付けぬまま初イタリアへ足を踏み入れた。
ピサ空港で、仲間の一人と初対面の再会を果たす。岐阜から参加のゆかちゃん。
小さくて岐阜弁丸出しの彼女はハツラツとした元気な女性。
後に私達の道先案内人をしてくれる若きリーダー的存在になった。(私のお世話人にもなってくれた大切な友人になった)
ピサ空港に着き入国完了!イタリアの空気をこれから満腹になるほど吸えるぅ~。
深く深呼吸をしながら、到着ロビーを見渡した。
日本人の小さな女の子(ゆかちゃ ん)がジャンプをしながら私達に手を振ってきた。
異国の地での日本人、初対面だったが、既に仲間意識が強く
私も同様大きくジャンプし大手を振って返した。
ゆかちゃんいわく『初対面なのに旧知の仲みたく手を振るヤスコは不思議だった。でも心が通じたよね、あの瞬間から』
便の経由が変わり到着時間が遅れたせいで、彼女はしばらく一人で待ちぼうけをしたようだ。
お出迎えには学院からの依頼のタクシーへ乗り込み、深夜のイタリアだからか?
辺りは暗くネオンも見当たらない。相当田舎?右走行だったので異国の地に来たんだな。
と確認出来ただけ。風景は私の実家と似ていた気がする。笑

宿泊先&学校 ホテルCarighano
走り出して約40分、これから4週間短期料理留学をする宿泊先のホテルに着いた。
玄関には、料理学院の校長のジャンルーカ先生と通訳さんが笑顔出迎えてくれた。
今回、入学した学院は、イタリア料理を学びたい日本人の為にと作られた学院です。
(創設者については後に詳しく紹介したいです。凄く素敵な方なので~。)
沢山の日本人がここで学び、イタリアや日本で活躍している。
校長先生のジャンルーカー先生は、日本語が抜群に上手。恐らく最初の言葉は
日本語だった気がする。緊張の糸がぐっと切れた瞬間でもあった。
『みんな疲れたでしょ~』日本語で労いの言葉をもらった。
ここはイタリアなのか?また考えてしまった。(笑)
私の部屋まで先生が荷物を運んでくれた。イタリアは1階が0階表示である。
2階の101号室。部屋はシングルベット、小さい丸テーブルに椅子、クローゼットのみ。
少々狭いが住めば都。トイレとシャワーは一緒で、何故か境界線がない。
これはシャワーを浴びるとトイレが水浸し?
留学準備中にメールで親交を深めた学院先輩からのエールを思い出した。
『郷に入ったら、郷に従えですよ。イタリアを十分満喫して来てね!』
そうだ、そうだ。ここはイタリア。それが普通なんだわ。
これから習慣の違いが沢山あるのだろうけどそれもご愛嬌。イタリア生活を楽しもう!
早速、シャワーを浴びて見よう!便器は蓋を閉じて準備完了。想定した通りの光景になった。
しかもシャワーが少々冷たい。イタリアはシャワー事情があまり良くないとも聞かされていたのを思い出した。
『まあ仕方がないかっ』とにかく早くイタリアーナ(イタリア人女性)にならなくっちゃ!
後にイタリアの電気、水のお国事情がわかってくる。
私の住む日本が、いかに良い環境であったかが十分にわかった。これも海外生活をしたからだわ。
可愛い子には旅をさせよう。こんな諺をふと思い出す。(笑)
この年齢になって本当に勉強になる事柄ばかりだった。人情の温かさに触れ合った3ヶ月。
人との出会い話を語ると、この滞在記はいつまで続くのか??自分でもわくわくする。
さあ、休まなきゃ。明日はイタリア語を話せるのか?ブオンジョルノ!(こんにちは!)
元気に挨拶をしてみよう!
