イタリア滞在記

イタリアーナになりたくて・・・

十勝で生活時代、イタリア人マンマから習った野菜たっぷりのイタリアメニューが多かった。
十勝野菜の美味しさもあって、どんどんイタリア料理に魅了されていった。
北海道の野菜をイタリアンに変身させては、まだ訪れた事が無いイタリアの国への夢に憧れていた。それから数年後の2007年春.北の大地・北海道を飛び出し美食の国イタリアで始めての生活が始まった。イタリア台所事情、滞在先で出会った人々美味しい料理のお話。
食いしん坊で好奇心旺盛の私が生活した3ヶ月間を日記スタイルで綴ります。

 ジャンルーカ校長先生の誕生日。みんなでお祝い①


 イタリアの大きなお祭り。パスクワ(復活祭)週間で、イタリア国内が
お祭りムードの中、もう一つおめでたい出来事が重なった。
パスクワの話題は、第六話でも、説明しているが、お正月以上の賑やかな
お祭り期間である。


 留学先、ルッカ料理学院のジャンルーカ校長先生の誕生日だった。
アシスタントのマリエッラさん。マリエッラさんは、どんな人なのか?
少し紹介してみたい。

 

ジャンとマリエッラ.jpg

ジャンーカ校長先生と助手のマリエッラさん。

 

 一言で言うならば、『ジャルーカ先生の片腕』いや、片腕、片足
それ以上なのかも知れない。ジャンルーカ先生には必要不可欠な存在だと思う。
優秀なアシスタント。イタリア人女性は強いという印象を持ったのは
マリエッラさんを知ってから。容姿は、スリムナスタイル、小顔で美しい。


 その容姿とは想像もつかない程の動きを、レッスン最中発揮する。
重いレストラン仕様の鍋を振り回し、そして持ち上げる。
広い厨房内を、エスプレッソ(特急)以上に動き回り、一人で何倍もの仕事をこなす。
日本語は、殆ど話せないので、イタリア語で指示が飛ぶ。

『ヤスゥーコ、貴方はこれを切って。炒めて。まだ入れちゃ駄目!』

時には激しく、そして的確な指示が飛び交う。

 
実習の私とジャン.jpg 

 先生に、手長エビの調理法を手ほどき中。

 

 数日前のある日。
マリエッラさんが、私達生徒に、そっと耳打ちをした。
パスクワ(復活祭)は、ジャンルーカ先生の誕生日なのよ。レッスンで誕生日を
祝うから、先生には内緒ね!
私達は、Sⅰ(はい)Ho Capito(わかりました)!
お祝いを内緒で実施する。ジャンルーカ先生は、どんな顔をするんだろう?
わくわくする。イタリアに来て、先生の誕生日を、一緒に祝える事も光栄だった。

数日前に、初めてフィレンッエへ行った時、ジャンルーカ先生に、みんなで
Tシャツをお祝いに買ってきた。それも、内緒。内緒。笑


誕生日を祝う当日。外は快晴だった。お天気のいい日、実習後の食事(お昼)は
中庭に、イスやテーブルをセッティングし、食事をとる。


 

子供達と中庭.jpg

 誕生日を祝う当日。 テラスでの昼食前。先生の子供達が招待された♪

 

 ここで余談。笑

イタリア人は、太陽が大好きな国民だと思う。
日本では、紫外線が強くなると、女性は、紫外線防止策に必死だと思う。
防止に日傘、手袋...アイテム多数である。イタリア人女性と言えば
サングラス(目の色素が薄いヨーロッパ人は、サングラスは必須アイテム)
くらいなもので、帽子は、ともかく、日傘なんて、滞在中は見かけた事が
無かった。笑
街に点在しているレストランやバール(喫茶店)は、テラスから人が埋まる。
イタリアは、太陽が大好きだ。天気がいい日は、みんなテラスでのんびりと
食事をし、会話も、物凄い速度で楽しんでいる。楽しいイタリア。大好きな国。


 先生の誕生日だけど、レッスンは、普段通りに始まった。
10時スタート。滞在先のホテルと厨房は隣接しているので、部屋で
エプロン、三角巾姿で、ノート、カメラを持参して向かう。
『ヴォンジョルノ!』、『ヴォンジョルノ!ヤスゥ~コ!』
既に、厨房で材料の下準備をしているマリエッラさんに、挨拶を交わす。

 

ドルチェ生地.jpg

 ドルチェの生地作り。材料は、大理石の調理台で捏ねる。


厨房での実習前に、席に着き、講師の先生からメニューの説明を受ける。
今日の講師は、ジャンルーカ先生。


 学院のレッスンは、ジャンルーカ先生だけが、指導をしているわけではない。
4週間の実習中、各州から招かれたシェフ(ジャンルーカ先生と親交の
深い)が、私達に手ほどきをしてくれる。トスカーナ州にいて
イタリア各地の郷土料理を学ぶ事が出来た。素晴らしい学院だ。


今日のメニュー

  

タコのカッチュッコ.jpg

・Cacciucco di Polpi con Crostone di Pane.
(タコのカチュッコ、厚切りパンのクロスティーニ添え)

 

 

ヤリイカ詰め物.jpg

・Clamari Pipieni alla Salasa di Pomodoro.
(ヤリイカの詰め物、トマトソース)

・Passato di Ceci con Scampi.
(ひよこ豆と手長エビのスープ)

 

スズキニョッキ.jpg

・Gnocchi di Spigaola con Vongole Era Cipollina e Pomodori Arrostiti.
(スズキのニョッキ、アサリ・チャイブのトマトソース)

 

 

黒鯛とナスロール巻き.jpg

 ・Involtino di Filetto di Orata con Melanzane e Puree di Zucchini.
(黒鯛とナスのロール巻き、ズッキーニのピューレ添え)

 

  

ベリートルタ.jpg

 ・Crostata di Ricotta e Frutti di Bosco.
(リコッタチーズとベリー類のタルト)


 以上6品。生徒が2班(各4名)に分かれて3品ずつ担当する。
出来上がった6品は、昼食と夕食に分けて食べる。さすがの私も一度には
食べれない。笑


品数が多いので、実習時間(約2時間)は、バタバタと厨房を動き回る。
先生の指示を、通訳さんを通して聞き取ったり、質問したり、写真に収めたり、
ヘトヘトになる。しかし、動きまわっている分、実習後の食事は、いつも美味しく
全部ペロリとたいあげる事が出来る。笑

 
食べた感想は、平凡だけど『Buono!』美味しい!と叫んでしまう確立100%。
特に、ジャンルーカ先生のメニューは、とびきり美味しい。

 

 実習メニューがほぼ完成した。中庭で、テーブルセッティングを行う。
昼食には、生徒の他、先生の友人や過去の卒業生もやってきて、食事をとる事が
多かった。


 今日は、ジャンルーカ先生の子供達も一緒のランチタイム。
勿論、招待したのは、マリエッラさん。本日の、演出総監督である。
可愛い小学生の息子アレッサンドロと中学生のジュリアも

一緒に先生の誕生日を祝う為に、自宅からやって来た。

 

先生と息子.jpg

ジャンルーカ校長先生と、一人息子のアレッサンドロ君。サッカー少年だ。


 食事が、メイン料理を食べ終え、残すは、ドルチェ(デザート)タイム寸前。
マリエッラさんが、消えた。ジャンルーカ先生へのケーキを、そっと運ぶ為である。
心臓がワクワク踊ってきた。私達は、ジャンルーカ先生に、悟られ無い様に
普段通りに、わざとらしい?会話を弾ませていた。


 先生の真後ろの、ドアからそっ~と。ロウソクを灯したケーキを持って
ゆっくりとマリエッラさんが、やってきた。みんな目線は、そちらをチラチラ。
マリエッラさんが、合図をした!
『ハッピーバースデー』の歌を歌いながら、先生へと急接近!緊張の一瞬。


 一斉に立ち上がり、みんなで合唱した♪
先生の顔は『照れたおちゃめ顔で、満面の笑顔』 シェフの帽子を脱いで
『どうもありがとう!Grazie!』
最初に、日本語。そしてイタリア語で、有難うを述べた。


 マリエッラさんが、『Buon conpleanno  ! 』 誕生日おめでとう!と叫ぶ。
私達も、おめでとう先生!と叫ぶ。イタリアの太陽の下で、拍手と喝采が湧き上がる。
ジ~ンと来てしまった。

 


誕生日の様子①.jpg 

後のドアから、そっとやって来たマリエッラさん。ロウソクを吹き消した直後。

 

可愛い子供達を、強く抱きしめる先生。心が温かくなる瞬間。
学院のスタッフ(マリエッラさんや、秘書のイレーネちゃん等)からは
キッチンツールがプレゼントされた。

最近、故障してしまった、ミキサーが贈られた。

プロには、道具が一番!翌日の実習から大活躍した。(笑)

 


プレゼントをもらう先生.jpg

学院のスタッフから、心のこもった手紙と贈り物をもらう先生。

後方には、嬉しそうに、オチャメな笑顔の助手のマリエッラさんの姿。

 

『Quanti anni hai?』何歳ですか?誰かが尋ねた。
先生は、日本語で『年の事は聞かないでえ~』顔を真っ赤にして照れた。
年を重ねると、公表を躊躇するのは、世界共通のようだ。笑


イタリアの代表的なドルチェ・ティラミスで作られたホールケーキには、

先生の年齢が、ちゃっかり書いてある。(笑)

まだまだ若くて、エネルギッシュな先生。年齢は、気にしないでね!

 

 
誕生日ケーキ.jpg

誕生日を祝うケーキ『ティラミス』

 

ジャンルーカ先生は、腕もさながら、人柄が素晴らしい。
それを支えている優秀なアシスタント.マリエッラさん。二人の信頼関係は
深く、イタリアの太陽の様に熱い。


 ジャンルーカ先生がいる学院には、今後も、沢山の日本人、そして世界各地から
生徒が、手ほどきを受けにやって来るに違いない。
料理を習う事、それ以上の何かを学院で学ぶ事が出来る。何かは、来てのお楽しみ♪
ジャンルーカ先生バンザ~イ!

 


先生ファミリーと生徒.jpg

昼食後に、先生の家族と記念撮影。超ご機嫌なジャン先生。

 

今でも、この日を思いだすと、心が弾み嬉しくなる。そして心が熱くなる。

 

ルッカ料理学院で学べた事に、感謝を述べたい。Graze mille!


続く。


 

ルッカ料理学院での課外授業。新メンバーとの出会い。


ルッカ料理学院(4週間の短期講習)に入学して、初めての課外授業の日。

 

 今回、お世話になっている『ルッカ・イタリア料理学院』の入学を決めた
理由のひとつに、厨房での実習の他、様々な食文化を勉強出来るカリュキュラムが
組まれている事。それに私は魅了された

  

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 新メンバーのえっちゃんが加わった料理実習風景。

 

留学前に、色々なイタリア関連の留学コーディネート会社の資料を取り寄せし
検討した結果だった。食文化を堪能する事(胃袋でイタリア全土を制覇したい)
が目的だったので、本当に、ルッカの料理学院を選んで良かった!

 

  本当に、そう思う。留学先を紹介してくれた、東京にある会社。㈱文流。
日本人がイタリア料理を学ぶ為に、自らイタリアで料理学校を開設した。
㈱文流の西村会長との出会いが、私が、イタリアーナ(イタリア女性)に
なるべく近道へ誘ってくれた一人。
素晴らしい人柄の西村会長。
長期にわたり、日本とイタリアの文化交流の架け橋をしている会長は、
イタリア政府から大騎士の称号を授かっている程凄い人。
でも、おちゃめで素敵な紳士です。
素敵な人ほど、決して威張る事なく、謙虚で前向き。
西村会長との出会いは、留学番外編で紹介したいと思っている


 日曜日。課外授業は、日本人の生徒(私を含めて6名)。そして
通訳さんが同行してくれた。
課外授業の前日深夜、学院の6人目の新メンバーと初対面の日でもあった。
大阪出身のえっちゃん。可愛くて、面白くて、優しいえっちゃん。
えっちゃんとは、学院を卒業した後の、一般家庭のホームステイまで
一緒だった。水の都・ベネツィアで、二人で思い出旅行をした仲。
ベネツィアの二人旅は、またまた好奇心と本能の胃袋が炸裂した旅だった。

 

 初めてのえっちゃんとの対面。えっちゃんは、災難に見舞われていた。
イタリア到着後、ピサ空港で荷物を待っていたが、荷物が出てこない。
日本では、少ないかも知れないが、イタリアなんかは、よくある?事らしい。
荷物が出てきただけでも、私はラッキーだった。

 

 数日間、着替えや身の回り品が無いらしい。可哀想...。でも、大丈夫!
日本から来たメンバーは、事情を聞いて、えっちゃんをサポートした。
私も、洗面用具や何故か下着(勿論、新品。笑)まで用意して、
えっちゃんの部屋をノックした。『とりあえず、足りないかも知れないけど使って!』
『ありがぁとう!』のんびりとした関西弁で、お礼を言われた。本当に可愛い。
初対面だけど、何かしてあげたい!異国の地イタリアで、そんな結束力が
メンバー同士の間で生まれていた。(仲間って素晴らしいわ!)
困った時は、お互い様。古き良き時代の日本人みたい?
助け合い運動は、イタリアでは、当たり前。日本人も見習おう!笑

 

 ルッカの駅から電車に乗って、課外授業の場所へ向かった。
イタリアの鉄道も、まか不思議な事が沢山だった。日本って本当に
便利な国だわ~。今まで、意識して生活していなかったけど、海外に来ると感じる。

 


鉄道①.jpg 

イタリアの普通列車。トレンタイタリア

 

 イタリアの鉄道に、全部言える事ではないが
列車に、行き先が書いていない。駅の電光掲示板に、行き先のホームの番号が
書いてあるが、そのホームの番号も、時として急に変更になる場合がある。
(実際、私も経験をした。ローマ空港で、シチリア島行きの搭乗口が急遽変更になった)
耳をよーく済ませてイタリア語で、アナウンスを聞いていないと、行き先が違う
列車に乗り込む事も?ありそうだ。


 一番手っ取り早いのは、列車に先に乗り込んだ乗客に、行き先は正しいか?
尋ねるのがいい。日本人がイタリア人に尋ねるのは、異国の地だから
何となく理解は出来るが、帰りの列車で、イタリア人が私達に、何処行きの列車か?
尋ねてきた事がある。それだけ、イタリア人でも、列車の行き先が
書いていない列車に不安を覚える人もいるのだろう。笑
日本だと書いているのに...。そう思って笑ってしまった。

 

 


鉄道②.jpg

ルッカの駅のホームで。

 

 列車で、初対面のえっちゃんとの会話を楽しんでいるうちに、現地へ到着した。

 スロフード協会の直営店で、古代麦Faro(スペルと小麦)の紹介や
在来種:八列トウモロコシの粉ポレンタを使った料理の試食会です。ん~楽しみ。
イタリアの国には、ご先祖様が作ってきた素材を絶やさないよう、守り続けたり
栽培している生産者を保護しようとする運動をしている人がいます。
イタリアはスロフードの発祥の地。
今回の訪問地は、そのスローフード協会の直営店。
興味深い素材が沢山並んでいるんだろうなぁ~。

 


ガルファニャーナ③.jpg 

お店までの道のり。坂を登りながら進んでいく。

 

その土地の伝統的な食材や調理法等を守っていこう。


 郷土を愛する気持ちが、強い国イタリア。
22の州から出来ているイタリアという国は、それぞれの土地の郷土料理が必ずある。
州が変わる毎に、様々な調理法のメニューが食べられると同時に、
昔から栽培されていた作物を、絶やさないように使い続ける。そして、守り続ける。
言葉では簡単に表現出来きるが、伝統や文化を守り続ける為に、
現在様々人達の努力と、沢山の時間がかかっている。
伝統を守る為に、時間を惜しみなく使うイタリアの国の人々。
常に最新の流行を、追い続ける日本人。
便利になる為に、合理的な方法が多い私の住む日本。
日本から来ている私は、イタリアの国が新鮮に映る。

 

 

ガルファニャーナ①.jpg 

ガルファニャーナの町の風景①

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ガルフャニャーナの町並み② 自然が山をいくつか乗り越えた場所にあった。 

 

 駅から直営店まで、歩いて向かった。4月。イタリアの太陽は既に眩しい。
北海道は、まだまだ暖房生活だろうな~。
ホームシックは、想像通り全く無かった。家族にも、イタリアの太陽を浴びて
欲しいな~。今度訪れる時は、私がイタリアをコーディネートしよう!
その為に、イタリアの国を食べ尽くそう!お昼時、お腹が鳴ってきた。

 

 

お店の前と私.jpg

お店の前でパチリ。買い物袋には、スローフードのマーク『かたつむり』がついている。上にぶら下がっているのは、八列とうきび。

 

 お店に入ると、プロシュートクルード(生ハム)やサラミの香りが胃袋を
刺激する。お店の天井に、大きな生ハムのブロックが吊るしてある。
これは、お店だけではない。一般家庭にお邪魔した時も、手製の豚の骨付き
もも肉が、ど~んと吊るしてある。豪快な光景が、イタリアのあちこちで
みる事が出来る。
イタリアと言ったら、パスタ&ピッザとうイメージがある。
勿論、美味しいが、私がイタリアへ行って感動したのは、ハム系とチーズとワイン。
本場の味は本当に美味しかった。

 

 

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ファッロ(スペルト小麦)は、古代麦。絶滅寸前の麦をよみがえらせた。右側は、ポレンタ(とうもろこしの粉)

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様々なハムやサラミ。豚の内臓や血で作ったサラミまで登場。

 

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生ハムの数種類。次から次へとご馳走が並ぶ。

 

 

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お店での試食会は、数種類のハム系の加工品が沢山。ファッロと呼ばれている
古代小麦(スペルト小麦)、北イタリア地方で主食で食べられていた
トウモロコシの粉(ポレンタ)のタルト等、アンティパスト(前菜)の
オンパレードだった。

 

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八列トウキビを粉にしたポレンタのブルスケッタや、チーズのブルスケッタ等。

 

 

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パフリカのペーストのブルスケッタ。甘くて美味しい。

 

 お店の主人が、実の愉快な人。一度見ると絶対わすれない。大きな身体を
ゆらし、懸命に私達にメニューの説明をしてくれた。
古代から作られていた作物を、絶やさないようにと、生産者の為の
生産組合を作ったり、様々な取り組みをしている人物。
お店の中には、希少価値の高い加工品が、所狭しと並んでいた。

 

 

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イタリアと言えば蜂蜜。イタリアへ来て蜂蜜の美味しさに魅了された。

 

 

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オリーブオイルも上質なタイプばかり数品種並んでいる。イタリア料理にオリーブオイルは欠かせない。

 

 通訳さんを通して、どの商品がいいのか?私達は、興味深々で質問をする。
オリーブオイル、小麦、バルサミコ酢やワイン、ジャムやチーズ。
あと2ヶ月以上イタリアでの生活をする私には、少し残酷な店でもあった。
欲しいが、荷物はどうするか?それが悩み所だ。
ここは異国の地・イタリア。便利な宅急便も無ければ、日本へ送る冷蔵便もない。
日本へは、航空便と船便(郵便局)があるが、まだ使ったことが無い。
郵便事情は、日本よりも相当遅れているイタリア。電話一本で荷物を
自宅まで取りに来てくれる日本は、改めて便利な国だと感じた。

イタリアの郵便事情は、のちの滞在記でゆっくり語りたい。涙をのんだ
物語が数回あった。そして、イタリア人の情の深さにも泣いた事もあった。

 

 

ガルファ町の様子.jpg

食後、村をみんなで散策。

 

 ルッカ料理学院での実習や視察。
一般のイタリア旅行では、決して経験出来ない場所に参加出来る。
訪れた先は、全部ジャンルーカ校長先生の交流がある場所ばかり。
外部研修で訪れた先は、チーズ工場、バルサミコ酢の醸造所。
ワイナリー。肉の加工品所等。どれも美味しく素晴らしい所ばかり
だった。行く先で、一つは何かを買ってしまった。
郵便事情が悪い中。結局、日本へ荷物は、3回送ってしまった。

観光土産ではなく、食の勉強の為の買い物。そう心にいいきかせて
イタリアのお店を巡った3ヶ月。
殆どが、自分自身が使う物だった。笑

イタリア留学は、始まったばかり。

続く。

 

初めてのフィレンツェ② トスカーナの郷土料理を堪能

 

 フィレンツェに着いて数時間。待ちわびたPranzo(昼食)タイム!
私の胃袋は、準備万端。ゆかちゃんが探してくれたリストランテの前に
全員集合した。
今までは、学院のコーディネートでルッカ市内(留学先の町)で食事をした事は
あっても、自分達だけで、レストランへ入るのは初めて。
予約は必要なのか?慎重派のゆかちゃんに従い、開店前、現地確認の為に足を運んだ。


ドーモ.jpg 

 

 サンタマリアノベッラ教会(イタリアは教会と広場が多い。イタリアで動く場合は、近くに
どんな教会や広場があるか?覚えていた方がいいかも知れない)から100m程
離れた場所にあった。


 シャッターは、閉まっていた。レストランは、BucaMario(ブーカ・マリオ)
イタリア観光本には、『気どらぬ雰囲気で、美味しいフィレンツェ料理とワインが味わえる』
そう書いてあった。
私達が、閉まっているシャッターの隙間から覗きこんでいるのを、お店のスタッフが
気がついた。『予約が必要ですか?』覚えてないが、ゆかちゃんが尋ねてくれたと思う。
彼女は、本当に正義感が強く、決断力が早く(私より若いんだけど...)頼りになる。
スタッフとやり取りをして、開店時間に予約を入れてくれたようだ。あ~よかった。


 開店は、12:30。フィレンツェのレストランの開店時刻は、
お昼は、12:30~14:30。夜は19:30~22:30が平均的。
フィレンツェと書いたのは、同じイタリアでも、南の方へ行くと、もっと遅い時間に夕食タイムが
始まる。シチリア島のパレルモへ行った時は、びっくりした。

だいたい9時頃から食事をし始める。
 余談になってしまうが、パレルモで夕食をした時に、開店と同時(19時半頃)
店へ入ったが、お客さんは、私ひとりだけ。スタッフに『一人ですが、大丈夫ですか?』
スタッフは、『大丈夫。僕達がいるから。』 ん??なんて粋なセリフなのかしら。
私が一人だけど、決して寂しくないんだよ。僕達がいるから食事は楽しいはず。
私は、いいように解釈してしまった。さすが、イタリアーノ(イタリア男性)
女性には優しい。笑 


 後で耳にした情報だと、開店と同時に(イタリア国内で)訪れるのは、
ドイツ人や日本人が多いらしい。日本人は、夕食タイムが早いという印象があるようだ。
日本に留学しているイタリアの友人が、嘆いていたのを思い出す。
『日本は、夕飯の時間が早くて、お腹が空かないの~』って。笑
『郷に入ったら、郷に従え』イタリア留学経験者からのアドバイスを思い出した。笑
私は、日本に帰国した直後は、イタリアーナだったかも知れない。9時までお腹が空かなかった。


 シャッターが手動で開いた。いよいよ開店。予約人数は、ジャポネーゼ(日本人)5名。
ヴォンジョルノ(こんにちは)!お決まりの挨拶を交わす。気軽に入れるお店。
そう書いてあったが、素敵なテーブルクロスと、カメリエーレ(ウエイター)も
キリッとした正装スタイル。ふと自分の着ている服装に目をあてた。ジーンズにパーカー。
『あら~っ』もっといい格好してくれば良かった。後悔しても遅い。
その点、さすがセレブなゆかちゃん。きちんと可愛いスカートで都会へ参上したのだ。
『今度こそは、お洒落な服装でフィレンツェへ来よう!』


 カメリエーレがメニュー表を持って来た。ぜーんぶイタリア語。頭の中が???が沢山。
ここでも、ゆかちゃん大活躍。日本から電子辞書を持参していたのだ。
単語はわかるんだけど、ゆっくり考えないとメニューを理解出来ない私。
ここでも活躍の場がない。しかし食べたいメニューが全員一致で既に決まっていた。

 
トスカーンワイン.jpg

トスカーナ・サンジョベーゼ種の赤ワイン。陽気なイタリアの太陽の味がした。

 

 フィレンツェの代表的肉料理『ビスッカ・アッラ・フィオレンティーナ』
豪快なTボーンステーキが食べたい!日本にいる時から、私もリサーチ済み。
食べ物情報だけは、勉強をしてきた。一人じゃ食べきれない量らしいので、みんなで
1品は、それをオーダーした。


 日本でもイタリア料理店があるので、ご存知の人はいるかも知れないが、メニューには
アンティパスト(前菜)、プリモピアット(第一の皿。パスタや米料理)セコンドピアット
(第二の皿。魚やお肉のメイン)コントルノ(付け合せ。野菜サラダや温野菜)、
それと飲み物を最初にオーダーをする。


 日本と何が違うのか?席についても、水は出てこないのだ。水は、有料。
オーダーしないと出てこない。種類は2種あり、ナチュラル水とガス入りの水がある。
留学前に、東京の留学サポート会社のレストランで、初めてガス入りの水(イタリア産)を
飲んだ時には、物凄く感動した。喉こしが良くて...爽やかな気分になる。
以来、私は、ガス入り派になった。日本人は、ナチュラル水派が多いようだ。学院の
仲間もナチュラル派が多かった。今回は、2種類の水をオーダーした。


 ワインは?勿論、全員一致で注文する事が決定。お肉をオーダーしたので、赤ワインを
注文。トスカーナでメインに収穫されているサンジョベーゼという葡萄品種のワイン。
ワインと食事。昼間から飲むの?と思われるかも知れないけれど、ここはイタリア。
郷に入ったら、郷に従え。笑
イタリア料理にはワインが付きものだと、滞在して感じた事の一つ。
その土地で食べる食事には、その土地で収穫された葡萄がよく合う。
それを、実感出来ただけでも、イタリアへ来た甲斐があった。イタリア最高!


 オーダーは、単語が読める部分だけを理解し、本能のまま、豪快に頼んだ。
カルチョッフィ(アーティーチョーク)の前菜。
生ハムの盛り合わせ。魚介のフリット(フライ)、パスタ2種。Tボーンステーキ。
茹でたアスパラ(付け合せ)、ドルチェ(デザート)数種。締めのエスプレッソ。


 やっぱり感動したのは、ステーキ。日頃、肉を決して好んで食べない私だったが、イタリアで
味わうお肉は違っていた。炭火で焼かれて、席に運ばれたステーキ。テーブルの上に
置かれた瞬間、香り高く、食べる前に既に興奮してしまった。『うわ~っ』口に入れた
瞬間、肉汁が口の中で広がった。炭火で味付けは岩塩だけなのに、本当に本当に美味しかった。
今、思い出しただけでも、お腹が空く。笑
この日を境に、私は、肉食動物になってしまったのである。笑

 

ステーキ.jpg


少々食べかけの、フィレンツェ名物の炭火ステーキ。ビステッカ・アラ・フォオレンティーナ

本場の生ハムの味にも感動!

 

 テーブルに運ばれて来た食事を、みんなで思い思いに口に運んだ。
そこで、ひとつ気になる事を発見。メニューの中には、コントルノがある。
コントルノとは、野菜サラダや温野菜の付け合せの事で、メイン料理には、日本の
レストラン等で出される様な、付け合せの野菜は、別注文になる。

 コントルノ(付け合せ)は、温アスパラをオーダーした。
私は、大のアスパラ好き、次の留学先はイタリアのアスパラ特産地でもある。
それは、計画的にセレクトしたのである。単純に、アスパラを沢山堪能したいから。
笑。主旨は、間違っていない。食の勉強だから。笑


 アスパラ(グリーン)が運ばれて来て、少々ガッカリした。
イメージしていたアスパラとかなりかけ離れた色合いだったのだ。
見るからに『くた~っ』としていて、茹ですぎ?これじゃまるで、新妻が
茹で方知らずに、茹ですぎてしまったアスパラじゃないの~。と思った。
日本人は、素材の歯応えや色合いを大切に料理する方だと思っている。
アスパラは、さっと茹でてグリーンの色が鮮やかに。そうイメージしていた。
茹でたアスパラにEXオリーブオイルと少々のお塩。シンプルな味付け。
口に運ぶと、想像通りの味わい。アスパラは、口の中で、ふんにゃ~と潰れた。
『コリコリ、シャキシャキ』は、味わえなかった。


 後に、調理実習等を経験して判ったが、どうも野菜は、クタクタに煮込んだり
茹でたりする習慣があるらしい。
ちなみに、野菜の消費量は、イタリアは世界で上位にランキングされている。
日本では、野菜と言えば、生サラダ。イタリアは火を通した野菜をたっぷりと
食べる習慣がある。確かに火を通すと、嵩が減って沢山食べれる。
クタクタに茹でると、嵩が減る。胃袋に、沢山収納できるのね。
イタリア人の胃袋って凄い。

 訪れた場所での、火を通す野菜の食べ方。
クタクタで歯応えが無かった所が多かった。火は通し過ぎ?かも。
次の留学先のホワイトアスパラもそうなのか?コリコリシャキシャキ。
それは、この先のお楽しみ♪

 

 茹でたアスパラ.jpg

これが、温アスパラ。EXオリーブオイルにレモンが添えられている。

 

 セコンドピアット(肉や魚のメイン料理)は、ど~んとお皿に盛り付けられてくる。
これが一人前?私は、3週間後には、一人でのイタリア滞在になる。
レストランで一人で食事に出る事が多いのに...この量を一人で食べきれるのか?
イタリア人の胃袋は、相当大きいに違いない。
イタリアーナになりたくて。3週間後の私の胃袋をイタリア人仕様にする事が
一番早い解決策だと思った。 さて、大丈夫か?そんな細かい事は、後で考えよう♪

 

アーティチョーク.jpg

 

イタリアの野菜。アーティチョークの前菜。

上には、豪快にパルミジャーノチーズがのせてある。イタリアは、チーズも最高!


 ある程度の食事を終えた後、カメリエーレ(ウエイターさん)が
カフェ?と尋ねてきた。カフェと言ったら、エスプレッソの事を指している。
朝は、ミルクが入ったカプチーノ系が一般的に、飲む事が多いが、お昼や夕食後の
お茶は、エスプレッソが多い。凄く濃いイメージがあるが、イタリアのエスプレッソは
本当に美味しい。
 イタリアでは、バリスタと呼ばれる専門的なスペシャリストも存在する程
美味しいカフェ(エスプレッソ)を、飲めるお店が、全州に点在している。


 小さいカップに約30㏄程の量が入っていて、上部に、ぽってりと
したクリーミーな泡が浮かんでいる。
それに、ズッケロ(砂糖。グラニュー糖)を約10g入れて、2、3口で
飲み干す。小さいカップに、グラニュー糖を10gも入れたら甘くない??
最初は、そう思ったが、砂糖を入れる事で、甘さと苦味、酸味が調和されて
実に美味しく感じた。食後に飲むと口の中がすっきりとする。
イタリアで飲んだエスプレッソは、本当に美味しかった。

 

ドルチェ.jpg

 

最後は、ドルチェ(デザート)。イタリア人は甘党?物凄く甘いデザートが並ぶ。


 食事も終わり、いよいよ会計タイム。お会計は、席で支払うのが一般的。
カメリエーレさんに、『お勘定をお願いします』勿論イタリア語で話かける。
お会計の伝票がきた。イタリア人の数字は(こんな事いっていいのかな?)
見にくい。(見慣れない?と言った方がいいのかな?)乱れ気味?に見える数字が
書いてある伝票を見て、サービス料金が加算されているのか?
しっかり者のゆかちゃんが、またまたチェックしてくれた。


 簡単に言うと、チップを支払う習慣があるイタリア。伝票に含まれている
場合もある(この場合、食事のメニュー以外にコペルトと記載してある)が
よくわかならいし、全員食事に満足したので、料金の他にチップを添えて
支払いをして出てきた。

 

 Grazie(グラッツェ。有難う)Arrivederci(また会いましょう)
割り勘で一人40ユーロ(約6600円)
いやぁ~よく食べたわ。学院での実習メニューも、ほぼ同様の内容だ。
毎日、高価な食事を作って食べているんだわ。
イタリアへ来て、まだ1週間。かすかに顔がふっくらした感じがする。


 『あ~満足!』気持ちも胃袋も満たされて、お店を出た。さあ、今夜は何を食べようか?
昼間から、ほぼフルコースを満腹状態で食べた。他に何を食べる?
夜は、ルッカ市内へ移動をして、お奨めのピッツェリア(ピザ店)でPizza(ピザ)
を食べる事に決定。

ピザと言えば、ビール。イタリアに来てからビールをまだ口にしていない。

夜までの楽しみが、また増えた。初の地ビール。
ビールとピザを楽しみに、カロリー消費をしよう!

 

フィレンツェ散策は続く。

 
ヴェッキオ橋.jpg

 

観光名所:ベッキオ橋。橋の両側には、宝石店等が立ち並んでいる。

 

ウフィッツイ美術館.jpg

 

ウッフィツイ美術館付近。ルネッサンス時代の美術品が沢山展示されている。 

初めてのフィレンツェ① 

ルッカ国際料理学院へ入学して1週間。初めての休日。

 

 滞在中のホテル前からタクシーでルッカ市内まで行き、駅前から出ている
フィレンツェ行きの高速バスへと乗り込む事にした。

 

 レセプション前(ホテルフロント)に集合。8時15分のにタクシーを予約していた。
ケンちゃんと一緒に、トラちゃん(今日からの新メンバー)は降りてくるのか?

 

 待ち合わせ直前。うわぉ~降りてきました!男子が2名です。笑
大柄なケンちゃんの後から、少々寝癖が付いた、寝ぼけ顔の青年が。初めまして♪
『時差ボケで、寝不足なんだろうなぁ~。よくぞ、フィレンツェ行きに参加してくれたね。
ありがとう』時差ボケ大丈夫かしら??

 

 そう言えば私...時差ボケってあったっけ?滞在して1週間になるが、寝不足?
そんな症状は全く無かった。と思う。夜もぐっすり眠れているし、朝もすっきり目覚めがいい。
イタリアの風土があっているのか?学生気分に戻ったようで、本当に毎日を全開で過してる
せいか?本当に、何も考える事なく眠れている。唯一考える事は『明日のメニュー何かなぁ~』
そんな事位だったと思う。笑 学院での、調理実習後の食事は、本当に美味しかった。

 

 トラちゃんと初対面。ほっそりとスリムな体形のトラちゃん。
ケンちゃんとは正反対だわ~(ごめんね、ケンちゃん)
『沢山ご飯食べれるかなぁ?』そんな余計な心配をしてしまった。笑

 

 それぞれ簡単な自己紹介が始まった。既にテンションの高い4名(順子さん、ゆかちゃん、
私、ケンちゃん)。そして少々寝ぼけ顔で参加の新メンバートラちゃん。
5名でタクシー(ジャンボ)に乗り込み、ルッカ市内へと向かった。

 

 

フィレンツエ行きバス_IMG.jpg

ルッカ学院のメンバーと。フィレンツェ行きのバスの前にて。

 

 ジャンボータクシーの運転手さん(名前は忘れてしまったが、身体もジャンボだった)
乗って直ぐ『今日は何時にルッカに帰ってくるのか?』イタリア語で尋ねられた。
『まだわからないけど、夕方位かな~』
運転手さんは、名刺を差し出し『ルッカについたら電話して。(スービト)直ぐに行くよ』
イタリア語で話かけられた。(ここはイタリア。イタリア語が飛び交う)

 

 そう言って、私達をフィレンツェ行きのバスターミナルへ下ろしてくれた。
この一言で、私達のタクシー専属運転手が決まったのである。
数えたら...何回乗っただろうっか?それだけ不便な場所?だったのかなあ~。
決して安くないタクシー料金を、メンバーで割り勘をした。
学院からルッカ市内まで、20ユーロ(約3,000円ちょい)が片道。
メーターも何も無かった。学生価格?あまり細かく考えなかったが、
帰り道、誘拐される事もなく、無事ホテルまで送り届けてくれた事には、感謝してる。笑

 

 ここで少々説明が。なんと、イタリア語が堪能なのは、今の所は、誰もいない。笑
誰がタクシーに、電話するのか?イタリア国内で使える携帯を持っているのは、私だけ。
(イタリア語の教室から拝借した携帯は、かろうじて紛失してない。これが
本当に、旅のお助け道具となった。)

 

 そんな理由から、私が運転手さんを呼ぶ係りに命名された。大丈夫なのか?
何とかなるだろう!イタリア語の会話集(偉い!自分で場面を想定して手書きで
書いてあるメモ帳があったではないか!おぅ~これは、いいかも!心の中で
発音の練習をする)
何せ電話でイタリア語のやり取り。発音が悪いときっと聞き取れないはず。
慎重にやりとりしないとタクシーは来てくれないかも。頑張らなきゃ!

 

 さあ~これから、フィレンツェに出発だぁ~。8時45分にバスが出発する。
バスの切符を買いに行かなきゃ。駆け足で切符売り場へと向かった。

 

 学院では、通訳さん付き。イタリア語が、少々下手でも何とかなる。
今日は、イタリア語を思い切り使える!何だかワクワクする。正直、イタリア語を
早く使いたかった。笑。覚えた語学は、何処まで通じるのか?
好奇心もそうだけど、イタリアの風を感じたい!
イタリアーナ(イタリア人女性)になりたくて...。言葉の壁の向こうには、素敵な
国際交流が待っているはず。どんどん話そうイタリア語♪

 

切符売り場にて。
『フィレンツェ行きを往復1枚お願いします!』覚えたフレーズで語りかける。
窓口の女性が切符を渡してくれた。『やったぁ~買えたわ!』胸が高鳴った。
初歩的な会話だったが、スムーズに買えた喜び。嬉しかった。

 

 今日は、仲間がいるけど、1が月後の2ヶ月間の生活はひとりでの滞在。
積極的に使わないとね~。ルッカ学院での生活後は、一人で2ヶ月間をイタリア
で過す事になる。一人でも、生活出来る習慣を身につけなきゃね!

 

 3ヶ月間のイタリア生活に不安は無かったの?友人からよく質問された。
この時点では、全く不安は無かった。どうしてなのか?
『不安があったら、実行出来ない』
短期で3ヶ月間。イタリア行きを決めてからは、『絶対無事に行程を終えて
帰って来たい。自分の力で生活して見せるわ!』心で誓った強い気持ちが、
自然に自信に繋がったのであった。
今だから話せるが、楽しい生活を過ごせた背景には、日々の張り詰めた緊張感も
あったと思う。帰国後の1ヶ月間は、疲労と時差ボケでクタクタだった。笑

 

 フィレンツェ行きの高速バスに乗り込む。切符は車内にある自動刻印機に入れ
席に座った。日本と違うのは、切符は降りる時に回収しない。その日の刻印を
打刻し、それでおしま~い。えっ??これでいいの?切符の確認も無かった。笑
切符に刻印する事は、鉄道へ乗る場合も同じ。駅員さんが見回りにくるらしいが
見回りにこない場合もあった。笑。これでいいのだ、イタリア。笑

 

バスの刻印機械_IMG.jpg

バス車内の乗り口にある、打刻する機械。ビリエット(キップ)を入れて打刻してから乗る。

 

車窓.jpg

車窓からは、こんな風景が見られる。葡萄畑やオリーブ畑。

 

 高速バスの車窓から見える景色は、北海道の景色と似ていた。緑が多くて
葡萄畑、オリーブ畑が一面に広がり綺麗だった。赤茶色のレンガ造りの
家々。イタリアの風景が、遠い北海道の風景と重なり、心が癒された。

 

 バスの車内では、もっぱらお昼ご飯を何処で食べようか?その話題で持ちきり
だった。さすが!食の仲間達。岐阜から来たゆかちゃんが、前日から
『地球の歩き方(旅行本)』でリサーチしてくれた店が、候補にあがる。
ゆかちゃんは、留学経験もあって凄く頼りになった。下調べをしてきてくれて
本当に本当に助かった。プロ級の舌を持つゆかちゃん。彼女が、選んでくれた店は
美味しい場所ばかりだった。お昼は、全員一致でゆかちゃんセレクトの
トラットリア『Buca Marioブーカマリオ』に決定。
全員一致の理由は、フィレンツェの名物料理・ビステッカ・フィオレンティーナ
(フィレンツェ風ステーキ)が食べたい!そんな理由で決まった。笑

 

ブーカマリオ.jpg

お昼に入ったお店。ブーカマリオ(写真:開店前で扉は閉まっている) 

 

 お昼からステーキなんて豪勢♪イタリアの国だから思い切り食べれる。
食の勉強なんですもの~。みんなでシェアして(割り勘)
思い切り食べなきゃ。日本だったら、きっと躊躇しちゃうかも?ステーキなんて。
でも、食の勉強に来たメンバーは、何故か思いが同じだった。
食に関しての価格について、『高い~!やめよう。』
なんて迷う事は、あまり無かったように思う。
期間限定だからか?もう来れないかも?よく食べた3ヶ月。体重もどんどん増えた。

 

 フィレンツェ中央駅(サンタマリアノベッラ駅)に着いた。

 

 私が想像していた、駅の印象とは違っていた。日本だと、大体なんとか駅(土地の名前)
建物の概観に書いてある。まず、判り易い表示がない。
バスの車内でも、特に駅終点だというアナウンスがない。他のお客さんが
続々と降りた。きっとここが駅なんだろうねえ~。私達も一緒に降りた。

 

フィレンツエ駅① 336.jpg

フィレンツェ中央駅(サンタマリアノベッラ駅の外観)

 

 お昼の前に、少し腹ごしらえをしよう!迷わず、Bar.バール(立ち飲み喫茶店)へ直行する。
お茶もそうだけど、お手洗い(トイレタイム)を済ませなきゃ。

 

 イタリアには、公衆トイレ(無料の)は、そうそうない。殆どが有料だと思った
方が正しい。高級レストラン等では、トイレの前に、スタッフがいて
お金を払いトイレに入る場合もある。
バールは、お茶を頼んだついでに、トイレも貸してもらえて、便利な場所。
ちょっと喉が渇いて、一杯♪そして、一緒ににお手洗いも。

 

 後に、ホームステイでフィレンツェで2週間過す事になった。その頃には
馴染みのバールも見つける事で出来た。馴染みの店を作ると、一人でも案外楽しい。
お茶を飲みながら、小さい国際交流が出来る場所だった。

 

 駅周辺のバールへ立ち寄り、蒸気でプシュプシュと温めあわ立てた牛乳入りの
カプチーノを飲んで、身体と心を温めた。ショーケースに、心惹かれる食べ物が...。
コーヒーのお供に、甘めのクロワッサン(イタリア人は
甘党で、パンにも甘いジャムやクリーム(相当甘い)が入っている)や
クッキーがあった。しかし、ぐっと我慢。『お昼を美味しく食べなくっちゃ。』
本能より理性が勝利した瞬間だった。

 

花の都フィレンツェには、ルネッサンス時代の古い教会や彫刻、美術品が
町のあちこちに見られる。都会的というより、歴史ある町並みだった。
食のイタリア堪能の前に、歴史と文化見物へと足を伸ばす事にした。

 

観光の馬車.jpg

歴史的建造物には馬車もお似合い?広場には、観光客用の馬車も走っている。 

 

 まずは、観光ハイライト 教会のドゥオーモを目指そう。駅前から、辺りを
見渡すと、白とピンクや緑の大理石で造られた建物が見え始めた。
『あーーーあれがそうだ!圧巻!大理石なんて、ホテルのロビーでしか
見たこと無いわ』ガイドブックの写真と見比べて見た。本物が直ぐ目の前にある。

 

歩く途中のドーモ.jpg

歩く途中に、かすかに見える観光スポットの『ドォオーモ』 露地から覗く美しい大理石模様。

 

圧巻ドーモ_IMG.jpg

圧巻ドゥオーモ。綺麗な青空と歴史的建造物。お気に入りのショットです。

 

テレビや写真でしか見たことのない観光地を、私は足で歩いているのだ。
凄い事だ。日本との時差は7時間。キラキラと輝く太陽と青空の下で
私は、イタリア滞在を満喫している。そろそろ、お腹が空いてきた。

 

続く。

 


 

イタリアの祭日パスクワ(復活祭)がやってきた。

 

 イタリアへ来たのは初めて。渡伊前に、イタリアについて何を学んで来たのか?

数ヶ月、そう...短期のイタリア集中語学。
思い起こせば、それだけ?だったかもしれない。お祭りの日程等は、リサーチ不足であった。
日本同様、イタリアにも祭日がある。訪れた4月1週目に、クリスマスやお正月よりも盛大な
祝日がやってきたのだ。キリスト教徒のお祭りで『復活祭』と呼ばれている行事だ。
イタリアでは、パスクワと呼ばれいる。私もそうだけど、参加した仲間もみんな知らない。

 

P1000193.jpg

復活祭シーズン。お菓子店のショーウィンドには、カラフルな巨大チョコ卵が飾られている。


 十字架にかけられて亡くなったキリストが、復活する日らしい。キリストの復活を祝う日なのである。
その日はいつなのか?「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」がその日にあたる。
何だか、考えてると頭が混乱してくる。笑。
満月の次の日曜日か...何だか神秘的。十五夜みたいだわ~月見饅頭なんて食べたりして?
ここは、イタリア...そんな事はないだろう。でも、後に満月饅頭ならぬ、卵型チョコを食べる
風習がイタリアにある事を知った。形は、ほぼ一緒だなあ~。甘いというのも共通しているわ。


 いったいどんなお祭りだろうっか?復活祭を祝って、イタリアは連休が始まる。
学校や職場も1週間程の休みになる。夏休み(バカンス)前の、プチ休日という所だろうか。
『お祭りの休みは、イタリア人はどんな風に過しているの?』助手のマリエッラさんに尋ねてみた。
パスクワになると、お弁当を作り、家族揃ってピクニックに行く習慣があるんですって♪素敵~♪
イメージは、お花見だろうか?とにかくピクニックとは、いい響き!(行きたい!)

私達も、パスクワにはピクニックを体験出来るのかな?

それは、ないわよねェ~。そう思っていた。(この時までは)


  ルッカの街も、お祭りムードが漂っていた。
お菓子屋さんには、パスクワ用の、派手なラッピングの大きなチョコレートで出来た卵が

至る場所に陳列されていて、とても綺麗だった。
『どうして卵なのかな?』何かわからないけど、お祭り騒ぎは大好きな私。
菓子店のショーウインドの巨大なチョコ卵を見て、何故か興奮してしまった。
チョコ卵はいつ食べれるのか?どうして卵なのか?色々な疑問が頭の中をよぎる。
一般的な説の一つに『卵は生命が生まれる物であり、キリスト教の象徴』が有力説らしい。
『金色に塗られた卵。何だかイタリアで浴びている元気な太陽にも見えるわ~』
イタリアの太陽って、本当に元気になるんです。私だけ?かなあ...。
そんなイタリアで、3ヶ月も太陽を浴び放題の私。日焼け跡がくっきりと残っている。笑
日本で卵を見ると、イタリアの盛大なお祭り『パスクワ』そして『ジャンルーカ先生』を思い出す。


パスクワウインド.jpg  

伝統的な建物の商店街。色鮮やかなショーウインド。イタリア人はセンス抜群。

 

 巨大なショーウインドのチョコ卵、それと家庭でも、家族から贈られたチョコ卵も同様に、

お祭りまで飾っておく。
そして当日に中身(中身に何か入っているらしいの)を開ける習慣があるそうです。おまけ付き♪
どこかで聞いた事があるぞ~おもちゃの缶詰みたいだわ~。(ワクワク♪)
パスクワの習慣話を聞いた、数日後のある日。実習後、ホテルの部屋に戻ったら、、、
ベットメイキングさんからのプレゼント?小さな卵型のチョコが部屋のテーブルの上に置いてあった。
『わぉ~っ!』早速、上の階のゆかちゃんに連絡を入れてみた。
『私の部屋にも置いてあった。でもヤスコ直ぐ食べちゃだめだよ~』
何と、私の心情を掴むのが早いのか。。会ってまだ1週間経過していないのに。笑
『パスクワ当日(次の日曜日)まで、中身を開けちゃいけない!』部屋へ入る度に、可愛い卵型チョコに
そう言い聞かせて、当日を迎えたのは、言うまでもない。『中身も楽しみ~チョコの味も気になるぅ~』
私の胃袋の叫びが、ここでも聞こえて来てしまった。

小さい時に母から言われ続けた言葉を思い出す。
『腹も身のうち』 身体を壊しては、イタリア滞在も楽しく終える事は出来ない!母の助言は正しいかも。以降、イタリア滞在時は、よく母の助言を思い出していた。食べすぎには、十分注意しなきゃ。

 


バール.jpg  

ルッカ市内のバール(喫茶店)。ちょっと歩き疲れた時には、超甘いデザートで癒される。

 

 イタリアの祭日(それと日曜日)は、凄い。これもカルチャーショックだった。
『なるほど~今の生活に慣れている日本人は、生活出来るかな?イタリアで』
ふと、考えてしまった。便利な世の中っていつから始まったのかな?異国の地で
改めて考えさせられた。
まず、祭日・休日には、殆どのお店(スーパーも)が閉まっている。(えっ?日本じゃ逆だわ)
サービス業をしている人も日曜日は休日なのだ。バス、鉄道も休日運行で本数が少ない。
って事は、家でのんびとした方がいい日って事なんでしょうね。日曜日は家族との時間なのでしょう。

いつでも開いている日本のお店。便利さと引き換えに、家で過す時間を無くしてしまった。イタリアへ来てみて、時間がゆっくりと流れていくのが、実感出来る。


  祭日、休日は、デパート、観光地が最盛期。日本じゃ、24時間営業なんてあたり前の時代。
お店が閉まっていたら、日本人は家で家族と優雅に過せるのか?ピクニック?そんな
心境になる家庭は、どれ位存在するのかな??日本は、家庭内の会話が少なくなってきている。

イタリアは、会話が乏しい?そんな事はありえない。本当に、朝から晩までしゃべっている。

実習期間の4週間、毎日食事を共にしたイタリア人の先生達。食事をしながら、
会話を交わす。絶えずおしゃべりをしている。
イタリア人は、人とのコミュニケーションを、会話を通じ上手にとれる。そんな才能があると感じた。
電車に乗っても、同席した知らない者同士が会話を交わしているのは、日常的だった。
家族との時間を、大切にしているイタリアの国さながらの、復活祭のピクニック。

実に微笑ましい行事だわ。 

 


生ハム店おじさん.jpg  

商店街の中のハム店にて。『チャオ(こんにちは)♪』店主が笑顔で迎えてくれる。

 

 そう言えば、ホームステイ先のマンマと一緒に食事をした時の話...。
会話が弾みに弾み♪...夕食を終えたのが、夜中の12時を過ぎてしまった事がある。
(しかも1度だけじゃない。笑。)
何語で会話が弾んだの?それは~勿論イタリア語で!笑。今から思えば、不思議でたまらない。
よっぽど理解力のあるマンマだったに違いない。話の続きは、またホームステイの滞在記で
お話したいと思う。マンマとの生活は、今思い出しただけでも、笑み(爆笑)がこぼれるのである。
勿体無いが、まだ先の話になりそうだ。笑 胃袋の大きさは、マンマに負けた。これだけは、書いておかないと。笑。


  ジャンルーカ先生(学院の校長先生)が、私達に『今度の休みは、何するの?』
ゆかちゃんが代表して答える(そう、仲良しグループの私達は、恐らく一緒の行動になるに違いない)
『そうだね~フィレンツェにでも、行ってこようかな?美術館巡りとか。。。』
『えっ?美術館だけ?私は、美味しい物と市場が見たいわ~』そう!また食べる事ばかりを
考えてしまう。だって食の勉強に来たんだもん。学校で食べるイタリア料理とリストランテで
食べるイタリア料理。味の違いを確かめたいわ!市場にも、美味しい食材が沢山あるはず。
そう、心の中で呟きなら、ゆかちゃんに目で訴えた。きっと彼女なら、判ってくれたと思う。笑

 

 先生が『フィレンツエ??パスクワで何処の店も休みだよ。それに教会に行く人達で
街は、混雑している。フィレンツエには行かない方がいいよ~』とアドバイスをもらった。

 滞在しているホテル(学院も併設している)超田舎町(先生が聞くと怒るかな?ごめんなさい)
しかも休日は、食事が出ないのだ。近くにあるのは、併設したピザ店しかない。(美味しいけど)
夜8時頃まで、明るいイタリア。元気な太陽が覗かせている。

のんびりと過すのには、絶好の機会だけど
初めてイタリアへ来た私達には、観光地・そして都会フィレンツエは、興味深々の場所。
先生のアドバイスも参考にしただけで、メンバー全員一致で、フィレンツエ行きが
簡単に決定してしまった。先生ごめんなさい。笑


 学院へ入学して初めての休日。
私達は、ルッカ市内から高速バスに乗り、フィレンツェ行きを目指す事にした。
そして、当日は、日本から新メンバーが加わる。(楽しみ♪)
イタリアレストランで働く経験もあるシェフのトラちゃん。私より年下の男の子らしい。
九州から来たけんちゃんと同室。フレンツェへ行く当日(夜中)に到着なので、きっと
疲れている。けんちゃんに誘って見てね。と伝言を頼む。行くか?どうかはトラちゃん次第。
でも、食に興味がある者同士。きっと長旅で疲れてホテルで休養?
なんて事はしないはず。明日は、この1週間を共にしたメンバー(4名)と
トラちゃん。きっと5名になるはず。そう私は、確信をしながら、お布団へ入った。笑

 明日は、いよいよ初めての都会・フィレンツェにて、イタリア料理三昧をするぞぉ!
胃袋のコンディションは、言うまでもなく順調だった。明日が楽しみだ。

続く。

 

 

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 実習の時は、真剣モードのジャンルーカ先生。プライベートは、とても優しい!

 

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 ある日のメニュー 『野菜のグリル』 仕上げは、極上のオリーブオイルを贅沢に使用。

 

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 イタリアではお馴染み。フォカッチャ。野生のハーブとミニトマトの2種。美味しかった~。

 

       イタリア・ルッカでの短期料理コース。 

 

 調理実習は、月~金の9時~12時半が実習。
その後、テーブルセッティングをして、生徒、学院のスタッフ、その他4週間の実習期間には、
ジャンルーカ先生の友人、学院の卒業生が食事に訪れる等、様々な人達との出会いがあった。
しかも、一度に作る分量も半端じゃない。夕食の分を含めたメニュー実習(5~6点)
なので、説明を受けて(しかもイタリア語)通訳さんの話を聞き取り、確認をしながら各自実習に
入る。ポイントはみんな揃って先生の周りに集まり手解きを受ける。

 

 リストランテ(レストラン)の厨房の一角を実習用に借りている。
実習中には、お昼の仕込みをしに、リストランテのスタッフも出勤し、
共に協力し合い、厨房を使用している。
料理用の鍋やフライパンも半端じゃない大きさ。重さもかなりある、食器洗浄機も大きく、
これぞなりきりシェフ修行の醍醐味!実習後の自分達で作った料理の味は、勿論美味しい。それに
かなりの運動量なので(厨房を駆け回る)味も格別でした。なぜか、ワインも進む進む。笑

 

                 私のパンきり姿108-0808_IMG.jpg 

             食事用のパンを用意中。イタリアのパンは塩が入っていなく固い。

       

           ゆか手打ちP1000275.jpg                              

                        手打ちのパスタ 

 

 人数が少ない分、実習時間も毎回オーバー(今週は、まだ6名しかいない)。食事を終えるのは
14時を回っている。その後に当番制で洗物が待っている。まだ人数が少ないので
さすが仲間!当番でもないのに、自然とみんなが残り最後の掃除までを分担して行った。
学校らしい生活は、久々なので本当に楽しいと言うか...異国の地での集団生活というのも
あって、助け合い運動は、最後まで続いた。笑

 

                 テーブルセッティングP1000274.jpg 

               テーブルセッティング風景。大勢での食事は美味しい。

 

 一週間のうち、午後からは、イタリア語の授業、外部見学が3日間。その他2日は自由研修。
今日は、初めての自由研修。それぞれの自由な時間。部屋で休憩?そんな事は絶対ない。笑
コーディネーターさんにルッカ市内のバスの乗り方を聞いて、みんな(日本人4人)で
街へ出て見よう!という事になった。

 

 そう...ここはかなりの田舎町だったようだ。留学前日本では、住所しか情報がないので
周りがどんな状況(建物があるのか?お店は?)全く判らなかった。笑
お店と言えば、ホテルに併設した小さな商店(果物、野菜、肉、ハム、チーズ、雑貨も
ひと通り揃っている)とタバコ屋(イタリアでは、タバッキと呼ばれている)がある。
道路を挟んで向かい側には、グランドが見える。住宅街ではないが、人は住んでいる。
田園地帯なので、北海道の田舎町と同様、隣と隣の距離がある。丘をしばらく登ると
素敵な教会もあるらしい。まだ未開拓の丘。いつ行こうか?1人では危険かも。
奈良の美人マダム順子さん、岐阜の元気印の小さいゆかちゃんを誘ってみよう。

   

          メリーゴランド108-0897_IMG.jpg 

      市内の広場にはメリーゴランドもある。4月初旬、若葉の時期はこれから。

 

 イタリアの平均的なお店の営業時間は、日本とは少々勝手が違うのだ。習慣の違いで面白い。
会社と同じで、お昼休みがしっかりあるのだ。お昼休みは日本の1時間休みとは違う。笑
10時頃に開店したら13時頃まで営業。15時頃から再び開店する。それもおおよそである。
日本の様に時間に正確じゃなのである。笑
きっと、時間に正確な日本人なら最初は戸惑うかも知れない。いや、きっと戸惑うはず。笑
でも何故?そんな事を考えても仕方がない。イタリアだから。そう答えるしかない。
もっと面白いのは、休日(日曜日)は、しっかりお休みをするのだ。
スーパーも個人商店も田舎へ行く程、休日はしっかりお休みをしている。
休日を家族とのんびり過ごしているんだろうな~。イタリア人は家族との時間を大切にしているから。

 

 考えてみると昔の日本もそうだったのかも知れない。最近は24時間営業が増えて
すっかりその習慣を忘れていたが、タバコ屋も夜7時頃には閉店している。
コンビニ。そんな便利な何でも揃っていて、いつでも電気が付いて夜更かし屋さんには
便利なお店は、イタリアには存在しない。
そう言えば...街で酔っ払いに遭遇した事は一度も無かった。それは、どうしてか?
私なりの解釈を追々語りましょう!笑

 

 ホテル横のタバコ屋の前から市内行きのバスが出ていた。一時間に1本しかない。
しかもキップを販売しているタバコ屋さんは既にお昼休みで閉まっている。
学院からバスの回数券を譲ってもらい(往復で約220円程)、定刻にくるか?
わからないバスを4人で待つことにした。

 

 バスは、待っていても止まらない。手を挙げて『止まって!』のアピールをしましょう!
そう、これも習慣です。笑。自分の意思をきちんと告げないとイタリアでの生活を
楽しむ事は難しいかも?知れません。当の私は、すっかりイタリアーナ
(イタリア女性気分)なので、習慣を聞いて、『そっかあ~元気に手を挙げなきゃね』
4人で思い切り大きく手を挙げて、バスは停車した。市内行きのバスから見える景色は
イタリアの田園風景から住宅街に移り変わった。街が見えてきた。わくわくする。

 

              ジェラート108-0899_IMG.jpg      

         市内のジェラート店。お店によってそれぞれ味が違う。全体的に甘め。         

              

  『さあ、何を食べようか?』
えっ??あれだけお昼を沢山食べたのに?まだ食べる?
そう、美食の国イタリアへ食と文化を学びに来たのだ。好奇心と胃袋の強さが自慢な私。
私だけじゃない。仲間も同様に食欲が旺盛だ。笑 みんな思いは同じ。
イタリアと言ったらジェラートでしょう!バスを降りて早々に
お奨めのジェラート屋さんへ足を向けた私達。この食欲は、どこまで続くのか?


イタリアでの生活は、まだ始まったばかり。体重計にご用心。

       料理実習初日~異国の生徒との出会い~

 

 今日からいよいよ料理実習が始まる。早起きして散歩をし、朝食をしっかり食べて臨んだ。
イタリアの朝食はシンプル。トーストもバターが入っていないのか?味があまりしなかった。
クロワッサンは何故か甘い。(コルネットと呼ばれていて、中にジャムが入っていたり、上に粉砂糖
がかかっている。)どうやらイタリア人は甘党らしい。朝から甘めのパウンドケーキのような物を
朝食にしているお客様もいた。

 

 部屋に戻り身支度をしてレッスン場になる併設したリストランテの厨房へ向った。
エプロン姿、頭巾をかけた3人娘(奈良の順子さん、ゆかちゃん)福岡のけんちゃんは、お店の
ユニフォーム姿できりっとかっこいい。
日本人の第一陣は3名。これから3名増える予定。日本人生徒の他に2名の国際人の仲間がいた。
その後は、イギリス人の生徒、イタリア人主婦、イタリア人パティシエ、カナダからやって来た国際結婚をした日本人主婦等。沢山の仲間と出会う事が出来た。

 

 4週間ずっと一緒だったのは、ブラジル出身のサイラス君。                             サイラスは地元ブラジルへ戻ったらお店を開くのが夢らしい。                          ドラえもんのジャイアン似のサイラス。ニックネームはジャイアンになった。笑
シカゴ出身のコーリー君(人気ナンバーワンの彼、もちろん私もぞっこんでした。笑)
コーリーは、アマチュアバスケの選手。イタリア人の可愛い奥様がいる。                                         女性にも男性にも優しくて気配り目配りNO1.コーリーがバスケの大会でレッスンがお休みの日は、
女性陣は何故か寂しがっていた。笑

    

 実習は月~金まで、9時~12時半までの予定。午後からは外部研修(ワイナリー、チーズ工場等)
やイタリア語教室等が行われる。
土曜日は自由研修(一応休み)日曜日は日帰りで近隣地へ食や文化を勉強しに訪れた。
盛り沢山の内容で、体は程よく疲れ、夜はぐっすり、時差ぼけ~なんて事は一度も無かった。

 

 一日目はジャンルーカ校長先生の実習。日本語とイタリア語で書かれたレシピが配布された。先生がイイタリア語で説明し通訳をしてもらえる。要点をメモを取り早速厨房で実習開始!
実習は、2班に分かれた。私は1班でけんちゃん、サイラスとこれから参加予定の日本人の4名。
各班ごとに、担当メニューが決められている。今日はみんなで手打ちパスタも作った。

 

 初日の実習風景。今後も仲間が増える。

厨房にて① 厨房にて②

                         

 ((実習初日のメニュー))                                            
前菜(アンティパスト)2品
 ・ペコリーノチーズ(羊)とアスパラガスの穂先のアンティパスト
 ・ズッキーニのパミジャーナ
パスタ(セコンドピアット)2品
 ・鉄の針で作るパスタ・子羊肉ラグーソース
 ・ひよこ豆のクリームスープ
メイン(セコンドピアット)
 ・ウサギの『子豚の丸焼き』風
デザート(ドルチェ)
 ・ヌガークリームとチョコレートクリームのズコット

 

初日アンティパスト 初日セコンド初日プリモ

本日の作品の一部。中央がウサギ肉を使ったメイン料理。

 

   

一日7~8品のメニューを作り、昼食と夕食に分けて食べるという流れを4週間かけて約100点の
メニュー実習を行う。
私は、メニューのレシピを見ている最中にも、嬉しくて心が躍る。食欲が先行して厨房に立った。
初日から最終日まで、手際の悪い私達をサポートしてくれる力強いアシスタントのマリエッラさん!
きりっとした美人で、とにかく厨房の中でも動く動く。重い厨房道具を男性並みの力で
軽々と持ち上げて、素敵だった。多くの日本人が巣立った厨房。私も今日から短期だけど
なりきりシェフ修行で真剣に取り組もう!

 

           ジャンルーカ先生      マリエッラさん  

          ジャンルーカ校長先生       アシスタントのマリエッラさん

 

 ウサギのお肉を見たのは生まれて初めて。日本では食べる習慣がないが、イタリアの市場では
一般的にお肉屋さんに並んでいる。見た目は淡白で色は鶏肉に似ている。味はどうなのか?
イタリアへ来てるんだ!実感が沸いてきた。以後、鳩や頭がついたままの鶏等
様々なお肉とご対面。これも実習の醍醐味。どんな味に変身するのか?楽しみだった。

         

 ウサギは骨を外して、詰め物(野生のハーブ類)をしてロール状に巻き、オリーブオイルで
ローストした。淡白でクセが無く美味しかった!
一度に約10人前程のメニューを作る。レシピ等見てる時間がない。写真も撮らなきゃ。
次から次へと作業が押している。
初日は、手際が悪いせいか予定時間を大幅に過ぎていた。私のお腹もグーグーと鳴っている。

 出来た!テーブルセッティングをして、メニューを各自運び席に着く。
昼間から、料理に合わせたワインを飲むことが出来た(幸せ!)ワインが料理にとっても
合っていて、食が進む。Sa-lute!(サルーテ)乾杯!
食べた瞬間の一言。私だけではない、みんなが口を揃えて『Buono』ブォーノ!美味しい!
幸せ!自然と笑みがこぼれてくる。
ジャンルカー先生、アシスタントのマリエッラさんも、美味しい?良かった。笑
もっともっと料理を習いたい!興奮で心は躍っていた。


出会ってからまだ3日。
ルッカの仲間達は、イタリアという異国の地で食を通じて一生の仲間になった。

明日のメニューは何だろう?胸と胃袋がわくわく踊った♪

イタリアの風景は素敵だった。



  滞在先のホテルで初めての朝を迎えた。今日は4月1日。日本との時差は7時間。一応起床する時刻を日本で決めていた。6時半に起床し、7時にホテルの周辺を散歩、その後に朝食。9時からのレッスンが始まる。恐らく4週間は食べまくりの日が続くはず。運動しなくては、帰国後に着る服が無くなるかも?知れない。
料理レッスンは明日から開始。今日は近郊のルッカ市内を見学、レストランで昼食の予定。

  わくわくする。時差ボケも無く、6時半に目覚ましで起床出来た。部屋のカーテンを開けてびっくりした。部屋はシングルで決して広くは無いが、ベランダが広~い。柔軟運動、優雅にお茶でも飲める位のゆったりしたサイズ。私の一番のお気に入りの場所になりそうな予感♪ベランダから見える景色は、北海道に似ていた。緑が沢山(どうやら都会ではないらしい)小高い丘には葡萄畑が広がっている。家の作りはレンガ屋根で薄イエローのコンクリート壁。ヨーロッパちっくな可愛らしい家々が、程よい距離感に点々と見える。窓を開けて外に出てみた。非常に寒く、朝靄がかかっている。冷たい空気が深呼吸した体内に入ってくる。『よし散歩へ出かけよう!』ウォーキング用の格好に着替えて部屋を出た。                                        

  出会った人には、挨拶してみよう!フロント(イタリアでは、レセプションと言う)に鍵を預けて、ヴォンジョルノ!(おはようございます!)にっこり笑って挨拶を交わす。続けて片言で思い切って会話をしてみた。『散歩してきます』
 昨晩、辞書を引いて予習しておいたのだ。笑。レセプションのスタッフは、Bene(ベーネ、いいわねーという意味合いだと思う。)と私に言ってくれた。後にイタリア人はとても褒め上手だと言う事がわかった。笑。bello(ベッロ、素晴らしい、美しいという意味あい)等を3ヶ月間頻繁に耳にした。色々なシーンで使われる。人々を陽気にさせる素敵な言葉だと思う。イタリア人は素晴らしい。                                         


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私の散歩コース。4月葡萄の木はまだ若葉をつけていない。


  20分程、周囲を散歩した。少々寒いが体内を目覚めさせるのには丁度いい。とうとうイタリアへ来たんだな~。小高い丘を登り葡萄畑を見渡して実感が沸いて来た。今は日本時間で何時だろう...。家族に電話をしなくては。飛び立つ前の大きなアクシデント、、、一つ目、それは成田空港直前のリムジンバスの中で発覚した。宿泊ホテルからリムジンバスに乗り込む間だと思う(そこだけの記憶がポンと飛んでいた)海外仕様の携帯を落としてしまったのである。成田行きのリムジンバスの車内で気が付いたが、時既に遅し、探すのには時間が無い。きっぱり諦め、電話会社へ事情を説明し、電話を止めてもらった。何とお馬鹿さんな私。。。反省だけは一応した。パスポートはあるだろっか?急いで確認をした。何かあった時に日本と連絡をとる為に持参した携帯を紛失。留学経験のある知人からイタリア国内専用の携帯も借りてきた。それは落とす事なく健在だ。イタリアに着いた途端、充電したら電波がたった。使用可能な状態。
この携帯じゃ日本にかけれない。朝食後、部屋の電話で国際電話をかけてみよう!

 
   携帯を落としてしまった事は言うべきか?言わないべきか?
やっぱり言おう。驚く事はないと思う。私がそそっかしいのは、わかっているはず。携帯を紛失後は、イタリア到着後、公衆電話から日本へ電話が出来る国際カード売り場を経由先のミラノ空港で必死になって探した。まだ慣れていないイタリア語を使い何件も尋ねて回った。奈良から参加した順子さんはイタリア語を使ってイタリア人に堂々と話しかけるやっちゃん(私は同期のみんなから、やっちゃんと呼ばれていた)は凄い。『全然凄くないの...』日本の家族が心配するので、とにかく必死で探したのは事実だけど、ドジでそそっかしい私の責任だから。必死だった。笑
家族には、無事に元気でいる事を伝えて、『携帯は無いけど、大丈夫』何が大丈夫なのか?
聞かれる前に、早めに電話をきっておいた。大丈夫、大丈夫。3ヶ月は乗り切れるわ!

   朝食を済ませてから、参加者の順子さん、けんちゃん、ゆかちゃんと4人で初めてのルッカ市内見学へ出発。現地在住の日本人通訳さんと合流し、市内の観光名所や不足している生活必需品を買い揃える事になった。まずは、イタリアの風景を撮影しよう!
カメラを出した。しかし写らない。なんで??充電したバッテリーを忘れて来てしまったのだ。
しまったぁ~!順子さん、ゆかちゃんが私の代わりに写真を沢山撮ってくれた。
なんて、そそっかしいのかしら。以降、順子さんは私に忘れ物がないか?親切に尋ねてくれた。

 市内は、霧雨が降っていた。自称晴れ女の私。3ヶ月間の生活で雨にあたったのは、今日とベネツィアでの旅の時だけ。イタリアの太陽は、私をよりエネルギッシュにしてくれた。


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少しでも天気がいいとイタリア人は外で食事をしのんびりとする。

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Ciao!(こんにちは)店主が笑う。 上にぶら下がっているのは、生ハム。美味しかったなあ~。

 

  ルッカ・イタリア料理学院での生活がスタ-ト♪

 

長いフライトを終え、とうとうピサ(有名なピサの斜塔がある場所)空港へ着いた。

イタリア時間では、深夜の11時着。日本との時差は7時間。まだ331日である。

時差ボケなど全く感じずに、ただただ大興奮で気持ちは踊っていた。飛行機の中では

殆ど眠れなかった。イタリア語を勉強する為、本を持参で乗り込んだが、目を通すだけで

頭に入らない。興奮だけが先行して、寝付けぬまま初イタリアへ足を踏み入れた。

ピサ空港で、仲間の一人と初対面の再会を果たす。岐阜から参加のゆかちゃん。小さくて

岐阜弁丸出しの彼女はハツラツとした元気な女性。後に私達の道先案内人をしてくれる

若きリーダー的存在になった。(私のお世話人にもなってくれた大切な友人になった)

 

 ピサ空港に着き入国完了!イタリアの空気をこれから満腹になるほど吸えるぅ~。

深く深呼吸をしながら、到着ロビーを見渡した。

日本人の小さな女の子(ゆかちゃん)がジャンプをしながら私達に手を振ってきた。

異国の地での日本人、初対面だったが、既に仲間意識が強く

私も同様大きくジャンプし大手を振って返した。ゆかちゃんいわく『初対面なのに

旧知の仲みたく手を振るヤスコは不思議だった。でも心が通じたよね、あの瞬間から』

便の経由が変わり到着時間が遅れたせいで、彼女はしばらく一人で待ちぼうけをした

ようだ。お出迎えには学院からの依頼のタクシーへ乗り込み、深夜のイタリアだからか?

辺りは暗くネオンも見当たらない。相当田舎?右走行だったので異国の地に来たんだな。

と確認出来ただけ。風景は私の実家と似ていた気がする。笑

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宿泊先&学校 ホテルCarighano

  走り出して約40分、これから4週間短期料理留学をする宿泊先のホテルに着いた。

玄関には、料理学院の校長のジャンルーカ先生と通訳さんが笑顔出迎えてくれた。

今回、入学した学院は、イタリア料理を学びたい日本人の為にと作られた学院です。

(創設者については後に詳しく紹介したいです。凄く素敵な方なので~。)

沢山の日本人がここで学び、イタリアや日本で活躍している。

校長先生のジャンルーカー先生は、日本語が抜群に上手。恐らく最初の言葉は

日本語だった気がする。緊張の糸がぐっと切れた瞬間でもあった。

『みんな疲れたでしょ~』日本語で労いの言葉をもらった。

ここはイタリアなのか?また考えてしまった。(笑)

 

 私の部屋まで先生が荷物を運んでくれた。イタリアは1階が0階表示である。

2階の101号室。部屋はシングルベット、小さい丸テーブルに椅子、クローゼットのみ。

少々狭いが住めば都。トイレとシャワーは一緒で、何故か境界線がない。これはシャワーを浴びると

トイレが水浸し?留学準備中にメールで親交を深めた学院先輩からのエールを思い出した。

『郷に入ったら、郷に従えですよ。イタリアを十分満喫して来てね!』

そうだ、そうだ。ここはイタリア。それが普通なんだわ。これから習慣の違いが沢山あるのだろうけど

それもご愛嬌。イタリア生活を楽しもう!

早速、シャワーを浴びて見よう!便器は蓋を閉じて準備完了。想定した通りの光景に

なった。しかもシャワーが少々冷たい。イタリアはシャワー事情があまり良くないとも

聞かされていたのを思い出した。『まあ仕方がないかっ』とにかく早くイタリアーナ(イタリア人女性)にならなくっちゃ!後にイタリアの電気、水のお国事情がわかってくる。

私の住む日本が、いかに良い環境であったかが十分にわかった。これも海外生活をしたからだわ。

可愛い子には旅をさせよう。こんな諺をふと思い出す。(笑)この年齢になって本当に

勉強になる事柄ばかりだった。人情の温かさに触れ合った3ヶ月。人との出会い話を

語ると、この滞在記はいつまで続くのか??自分でもわくわくする。

 

さあ、休まなきゃ。明日はイタリア語を話せるのか?ブオンジョルノ!(こんにちは!)

元気に挨拶をしてみよう!

 

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 ジャンルーカ校長先生と名アシスタントマリエッラさん

  

イタリアへの旅立ち...とうとう、その日がやって来た。

 07331日とうとう憧れていたイタリアへの出発日。前日に東京に宿を取り

当日に成田へリムジンバスで向かった。旅のアクシデントは付き物?とうい諺は

あっただろうか?北海道を出発し、成田へ着く間だけで大きなアクシデントが2つも

あった。このお話は追々の日記に綴るとして。笑

最初の一ヶ月間の滞在先。中央イタリア、トスカーナ州のフィレンツエから約1時間の

場所LUCCA(ルッカ)の街に短期料理留学先がある。ルッカ・イタリア料理学院。

日本から出発する生徒の2名と成田空港で初顔合わせをした。


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奈良でお料理教室を主宰している順子さん(関西人らしくちょっぴり派手めな赤い上着に身を包んだ美人マダムとうイメージ...印象が崩れるのにはそう時間が掛からなかった。ごめんなさい順子さん!)もう1名は、福岡から参加のけんちゃん。市内の飲食店勤務。イタリア料理を極めるのが目的だと聞いた。(どっしりとした体格の青年。後に私達仲間の用心棒的な存在になった)が先に並び搭乗手続きをしていた。

何だか手こずっている様子の二人。

後に私の番が来た。聞く所によると、私達が乗るはずの便が(ミラノ経由ピザ着)機材の故障で飛ばず、経由先が変更になる説明を受けた。ローマ経由になりますが宜しいですか?

航空会社スタッフは、そう私に尋ねてきた。目的地は、ピザ空港。最終的に着いたら

問題はないかな?楽観的に考えた私はチケットを変更してもらい搭乗手続きを終了。

順子さんとけんちゃんは、料理学校の運営会社への連絡をしていた。

どうやら便を変更してもいいのか?と運営会社の支持を仰ぐつもりだったらしく、

戸惑っていたようだ。見送りに来て下さっていた運営会社の担当者さんとの連絡が終わり二人も無事搭乗手続完了!結局は便の経由地が変更のまま、約1時間遅れで日本を

旅立つ事になった。二人が感じた私の第一印象は、決断が早く、正々堂々とした明るい子。だったようだ。笑。それは、イタリアで生活してからも、印象に変わりは無かったのか?

私が思うには、くよくよ考えない前向き思考?ドジで食欲旺盛が備わっていると

思っている。証明された事は、帰国、私の体重は3キロ増加でイタリアの太陽を浴びて真っ黒に日焼けをしてきた。病気ひとつせず、掏りにもあう事が無かった。それだは自慢だと言えるのかも知れない。笑

成田発ローマ経由ピザ着。私の夢が今実現しようとしている。大人になってからの

夢は自分次第(周りの協力があっての事だが)で叶うんだ!

期待と胃袋を大きく膨らませ、私は機内へと乗り込んだ。

機内食は、日本食とはしばらくご無沙汰になるかも。日本食を選び、日本での準備期間を振り返えりながら食べた。


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私を支援して下さった日本の皆様に空の上から感謝を述べた。
『ありがとうございます。』

これから三ヶ月間どんな楽しい事が待っているのか?

ワクワクした気持ちが私の心を占有していた。
今行くから、待っててね。私のイタリア♪


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